エッセンシャルオイルの機能
植物はなぜ精油を分泌しているのか?
植物は動物と違い動けません。動けない植物は、光合成により太陽からエネルギーを作りだし、鳥や昆虫などの動ける生物をたくみに利用して種の繁栄を図っています。
例えば、ミツバチを利用して受粉したり、鳥を利用して食べた植物の種を肥料(鳥の糞)といっしょに別のところへ運ばせたりなどです。また、植物は自ら動物の食物となっています。光合成によって動物に酸素も供給しています。ここに植物と動物の見事な共栄共存関係が成立しています。
つまり、植物は動けませんから、「香り」を以下のような情報として利用しています。その香りの元となる物質が「精油」です。
精油の機能
精油には様々な機能があり、これらは人体にも有益な効果をもたらします。
1.誘引効果
植物は、花や果実の香りによって昆虫や鳥などを引き寄せ、受粉したり、種子を遠くへ運んでもらいます。
2.忌避効果
植物は、虫や鳥が嫌がる匂いを出して寄せ付けないようにし、タンニンなどの、苦味物質を分泌することによって摂食されることを防ぎます。また、カビや有害な菌が発生することを防ぎます。
3.成長抑制効果
植物は、生存競争を生き抜くために、他の植物の発芽や成長を抑えます。松の落ち葉に含まれる芳香成分には、他の植物の育成を阻害する働きがあることなどが知られています。
4.冷却効果
植物は、精油を蒸発させて自分を冷却し、熱さから身を守ります。
5.ホルモン効果
植物は、生体内で、ホルモンのような働きをする生理活性物質として働きます。
以上の効果を植物から「お借りし」人間に有益な効果を得ることがアロマテラピーの趣旨になります。
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